Japanese
English
論述
足関節X線の外果透亮像に関する検討―Avulsive cortical irregularityに関して
A Study of Radiographical Findings for Cortical Irregularity in Lateral Malleolus
宮城 哲
1
,
石井 朝夫
1
,
宮川 俊平
1
,
林 浩一郎
1
Satoshi Miyagi
1
1筑波大学臨床医学系整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, University of Tsukuba
キーワード:
anterior tibiofibular ligament
,
前𦙾腓靱帯
,
growth plate
,
骨端軟骨板
,
avulsive cortical irregularity
Keyword:
anterior tibiofibular ligament
,
前𦙾腓靱帯
,
growth plate
,
骨端軟骨板
,
avulsive cortical irregularity
pp.251-255
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902933
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抄録:1991年4月から1995年3月までの当大学保健管理センター受診時の足関節X線写真を対象として,外果透亮像の発現頻度・形態的特徴および,スポーツ活動との関連を検討した.スポーツ群は体育学部学生で238関節,平均年齢19.7歳,非スポーツ群はそれ以外の学生で214関節,平均年齢20.1歳であった.透亮像を認めた症例は,スポーツ群10(男性7,女性3)関節(4.2%),非スポーツ群5(男性1,女性4)関節(2.3%)で,両群間にχ2検定による有意差はなかった.発現部位は前後像で腓骨の骨幹端部に内側から中央にかけて,足関節裂隙の近位約1cmに存在し,周囲に硬化像を伴っていた.側面像は腓骨前面に皮質骨の欠損・不鮮明化を呈した.臨床症状はほとんど認めなかった.本透亮像はX線形態学的に大腿骨遠位内側皮質に発症するavulsive cortical irregularity(ACI)と多くの類似点を有し,前𦙾腓靱帯からの牽引によるACIであると考えた.
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