増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔胃〕
彎入,透亮像(indentation, translucency)
細川 治
1
,
横山 力也
2
1横浜栄共済病院外科
2横浜栄共済病院放射線部
キーワード:
陰影欠損
,
辺縁陥凹像
,
壁伸展不良
,
壁硬化
,
辺縁不整
,
二重輪郭(複線化)
,
引きつれ/抜け像
Keyword:
陰影欠損
,
辺縁陥凹像
,
壁伸展不良
,
壁硬化
,
辺縁不整
,
二重輪郭(複線化)
,
引きつれ/抜け像
pp.569
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200920
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彎入の定義
X線造影所見における用語である.胃を適度に伸展した状態で撮像した際に,辺縁にくびれが生じた所見を呈することを指す.生理的な場合にも認められるが,胃壁の病的な変化から出現する際の彎入は重大な所見である.
透亮像の定義
骨や肺気管支,血管のX線造影所見でも使用される用語である.胃X線検査で使用する際は,隆起性病変が正面像としてバリウムをはじいて現れている所見1)である.胃の場合には抜けている領域が空虚ではなく,粘膜像が存在する.
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