Japanese
English
臨床経験
HGPカップのdisassemblyをきたしたセメントレスTHAの2例
Late Disassembly of the Harris-Galante Porous Cup : A Report of Two Cases
西 登美雄
1
,
皆川 洋至
1
,
三浦 利哉
1
,
小林 志
1
Tomio Nishi
1
1町立羽後病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Ugo Municipal Hospital
キーワード:
total hip arthroplasty
,
人工股関節全置換術
,
disassembly
,
分解破損
,
HGP cup
,
HGPカップ
Keyword:
total hip arthroplasty
,
人工股関節全置換術
,
disassembly
,
分解破損
,
HGP cup
,
HGPカップ
pp.1155-1158
発行日 1999年9月25日
Published Date 1999/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902809
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抄録:セメントレス臼蓋コンポーネントのメタルシエルとポリエチレンのdisassemblyを来した2例を報告する.症例1は74歳女性.THA術後12年目に椅子から立ち上がる際に脱臼感とともに右股部痛を生じ歩行不能となった.臼蓋側はHGP Iカップが用いられており,70°の外反位となっていた.メタルシェルの爪に折損がみられ,骨頭は金属カップ内で外上方に偏位しメタローシスを来たしていた.HGP IIカップに再置換した.症例2は68歳女性.THA術後7年目に異常音と疼痛を生じた.HGP IIカップは44mm径,外方設置,外反角は40°であった.メタルシエルの爪が折損し,ポリエチレンライナーはメタルカップから後方へ脱転していた.48mm径のトリロジーカップに再置換した.HGPカップには爪構造に問題があり,設置不良や体重,活動性などの要因が加わり破損に至ったものと考察した.
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