Japanese
English
臨床経験
足指末節骨に発生したbizarre parosteal osteochondromatous proliferationの1例
Bizarre Parosteal Osteochondromatous Proliferation : A Case Report
西口 薫
1,2
,
岩田 淳
3
,
申 寳榮
2
Kaoru Nishiguchi
1,2
1財団法人丹後中央病院整形外科
2芦原病院整形外科
3島根医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tango Central Hospital
キーワード:
osteochondroma
,
骨軟骨腫
,
subungual exostosis
,
爪下外骨腫
,
recurrence
,
再発
Keyword:
osteochondroma
,
骨軟骨腫
,
subungual exostosis
,
爪下外骨腫
,
recurrence
,
再発
pp.935-937
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902764
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抄録:比較的稀とされているbizarre parosteal osteochondromatous proliferationの1例を経験した.症例は14歳男性.6カ月前から,歩行時に左第1足指の疼痛を生じるようになった.1カ月前から,同部の爪が膨隆してきたため当科を受診した.当初は爪下外骨腫と考え,腫瘤切除術を行ったが,4カ月後には腫瘤の再発を認め,再手術を行った.腫瘤は軟骨帽を有する骨性隆起であり,肉眼的に骨軟骨腫様であった.再手術時の病理組織所見では,軟骨細胞に異型性を認め,low gradeの軟骨肉腫に類似していた.また,軟骨帽と骨組織の境界部分には,軟骨と骨梁が不規則に混在し,仮骨様を呈していた.早急な再発をきたした臨床経過および病理組織所見から,Noraらのいうbizarre parosteal osteochondromatous proliferationと診断した.再手術後,再々発はなく経過良好である.
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