Japanese
English
特集 傍脊柱筋の機能解剖学,姿勢制御と手術アプローチ
第5章 傍脊柱筋強化の運動療法
頸椎に対する理学療法
Physical Therapy for Cervical Spine
松村 将司
1
Masashi MATSUMURA
1
1杏林大学保健学部理学療法学科
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health Sciences, Kyorin University
キーワード:
頭部前方位
,
forward head posture
,
頸部痛
,
neck pain
,
理学療法
,
physical therapy
Keyword:
頭部前方位
,
forward head posture
,
頸部痛
,
neck pain
,
理学療法
,
physical therapy
pp.450-458
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201122
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はじめに
昨今のスマートフォン普及は目覚ましい.総務省の情報通信白書によると,スマートフォンの保有率は20代,30代は90%を超え,70代では18.8%,80代では6.1%となっている16).世代間での差はあるものの,スマートフォンの使用年齢層は確実に広がっている.また,10代から40代までのインターネット利用率は95%を超え,いつでもどこでもインターネットにアクセスができるスマートフォンの利用が進んでいる16).このようにスマートフォンは気軽に使用できるため,頸椎を常に屈曲位で長時間保持してしまう機会が増えている.そのため,頸部アライメント異常に起因する問題が生じやすくなっていることは想像に難くない.本稿では,このような頸椎のアライメント異常に対する理学療法について,基本的な治療方針を総論的に紹介する.
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