Japanese
English
論述
胸椎黄色靱帯骨化症手術成績の検討―患者側からみた満足度を含め
Clinical Evaluations of the Surgical Treatment for Ossification of the Ligamentum Flavum
武井 寛
1
,
林 雅弘
1
,
伊藤 友一
1
,
橋本 淳一
1
,
寒河江 正明
1
,
後藤 文昭
1
,
太田 吉雄
2
,
平本 典利
3
,
横田 実
4
,
高木 信博
5
Hiroshi Takei
1
1山形大学医学部整形外科
2蔵王みゆき病院整形外科
3山形済生病院整形外科
4山形県立河北病院整形外科
5市立酒田病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Yamagata University School of Medicine
キーワード:
thoracic OLF
,
胸椎黄色靱帯骨化症
,
satisfaction
,
満足
,
MRI
,
磁気共鳴画像
Keyword:
thoracic OLF
,
胸椎黄色靱帯骨化症
,
satisfaction
,
満足
,
MRI
,
磁気共鳴画像
pp.1359-1365
発行日 1997年12月25日
Published Date 1997/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902315
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抄録:胸椎黄色靱帯骨化症の手術成績と,手術の結果に対する患者の満足度を調査し,それらに影響を与える因子を検討した.満足度に関しては,患者自身に手術の結果に対する点数をつけさせた.あらかじめ,可もなく不可もなしを50点と設定し,50点以下を非満足群,50点を超えるものを満足群として評価した.手術成績に影響を与える因子は術前の症状の程度であり,術前の症状が軽度なほど術後の成績がよく,満足を得る患者の割合も高かった.知覚の改善が得られないものや,術前から体幹に知覚障害のある症例では,満足を得る割合が低かった.MRIでは,術前T2強調像での高信号が,術後に消失ないし減弱する症例では,良好な成績が得られていた.以上の結果から,症状が軽度なうちに除圧をはかるべきと考えられた.
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