Japanese
English
臨床経験
3次元ヘリカルスキャンCTが術前計画に有用であった寛骨臼骨折の4例
Four Cases of Acetabular Fracture Evaluated with Three-dimensional Helical CT Scanning
南 銀次郎
1,2
,
竹下 秀之
1
,
前田 俊英
1
,
渡部 欣忍
1
,
吉岡 慎二
2
,
平澤 泰介
3
Ginjiro Minami
1,2
1湖北総合病院整形外科
2京都地域医療学際研究所附属病院
3神戸海岸病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kohoku General Hospital
キーワード:
acetabular fracture
,
寛骨臼骨折
,
helical CT scanning
,
ヘリカルスキャンCT
,
three-dimensional display
,
3次元表示
Keyword:
acetabular fracture
,
寛骨臼骨折
,
helical CT scanning
,
ヘリカルスキャンCT
,
three-dimensional display
,
3次元表示
pp.1403-1407
発行日 1996年12月25日
Published Date 1996/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902069
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:寛骨臼骨折はしばしば複雑な転位を示し,単純X線像や従来のCT像だけでは骨折形態の把握が困難な場合が多い.今回われわれは,4例の寛骨臼骨折に対し3次元ヘリカルスキャンCT(以下3D-CTと略す)を撮影し,その診断と治療に対する有用性を検討した.
症例は男性4例で,Judet-Letournel分類による骨折型は横骨折2例,T字骨折1例,後壁骨折1例であった.全例保存療法では関節面の整復が得られないため,螺子および鋼線を用いて観血的整復固定術を行った.現在術後10~14カ月(平均12.5カ月)と短期経過であるが良好な結果を得ている.3D-CTでは短時間の撮影で任意の方向から骨折の立体像を描出することが可能となり,手術進入路や内固定方法の選択など術前計画に有用な情報を得ることが出来た.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.