Japanese
English
論述
Marfan症例群に伴う脊柱側弯症とその治療成績
The Treatment of Scoliosis in Marfan Syndrome
稲見 州治
1
,
大谷 清
1
,
斎藤 正史
1
,
柴崎 啓一
1
Kuniharu Inami
1
1国立療養所村山病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Murayama Hospital
キーワード:
Marfan syndrome
,
Marfan症候群
,
scoliosis
,
脊柱側弯症
,
surgical treatment
,
手術的治療
Keyword:
Marfan syndrome
,
Marfan症候群
,
scoliosis
,
脊柱側弯症
,
surgical treatment
,
手術的治療
pp.895-902
発行日 1996年8月25日
Published Date 1996/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901963
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抄録:過去21年間に国立療養所村山病院で手術的治療を行った脊柱側弯症は263例で,このうちMarfan症候群に伴う脊柱側弯症は15例(5.7%)であった.術前に装具治療を行った5例では,側弯角度は初診時平均42°から,3年9カ月の経過で平均83°に進行した.手術法はposterior fusion in situが1例,Harrington法が7例,Luque法が2例,Cotrel-Dubousset法が2例,Dwyer法が3例であった.側弯角度は術前平均81°が術直後平均36°(矯正率56.2%),術後4週で死亡した1例を除く7年5カ月後の最終調査時では平均61°(29.4%)となり,平均24°の矯正損失がみられた.Marfan症候群に伴う脊柱側弯症は進行性であり,心血管系の異常など術前の検索を十分に行った上で,できるだけ早期に手術的治療を考慮するべきである.
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