Japanese
English
論述
Kinematic Rotating-Hinge型人工膝関節の術後成績と手術適応
Postoperative Results and Operative Indication of the Kinematic Rotating-Hinge Total Knee Arthroplasty
王 享弘
1
,
小林 晶
1
,
吉本 隆昌
1
,
進藤 隆康
1
Toshihiro Oh
1
1福岡整形外科病院
1Fukuoka Orthopaedic Hospital
キーワード:
kinematic rotating-hinge total knee arthroplasty
,
kinematic rotating-hinge型人工膝関節
,
postoperative results
,
術後成績
,
operative indication
,
手術適応
Keyword:
kinematic rotating-hinge total knee arthroplasty
,
kinematic rotating-hinge型人工膝関節
,
postoperative results
,
術後成績
,
operative indication
,
手術適応
pp.689-695
発行日 1996年6月25日
Published Date 1996/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901920
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抄録:kinematic rotating-hinge型人工膝関節はhinge型に比べ関節面がmetal to polyethyleneであり,また同部である程度の回旋を許容し,hinge型に多くみられるlooseningが少ないとされている.過去18年間に18例・23関節に使用し,術後2年以上を経過した15例17関節が調査可能であり,追跡期間は平均5年2カ月であった.臨床成績はJOA scoreでOAの12関節は46.3±9.1点から73.3±16.6点へと改善し,RAの5関節は34.8±12.0点から58.6±10.3点と,改善度はあまり満足できるものではなかった.radiolucent lineは脛骨側で10関節にみられた.大腿骨側では1関節のみであったが,7関節にステム周囲にreactive lineと考えられる所見が認められた.合併症としてlooseningを2関節に認めたがそれ以上進行しておらず,現在までに再手術例の経験はない.膝蓋骨componentのmalalignmentを6関節に認めたが愁訴は軽度で,またimplantの破損や感染例はなかった.以上より当院での術後成績は満足すべきものであったが,手術適応としては慎重であるべきであり,①著明な動揺性を示し,軟部組織の再建では安定性が得られない例,②両側compartmentの高度な骨欠損例のみが適当と思われる.
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