基礎知識/知ってるつもり
末梢神経のくびれ
長野 昭
1
1東京大学医学部附属病院分院整形外科
pp.200-201
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901568
- 有料閲覧
- 文献概要
【用語の意味】
特発性前・後骨間神経麻痺でみられるその病態の一つで,神経線維束が図のごとく砂時計様にくびれているものをいう.絞扼物により神経幹が圧迫されくびれを生じたものではなく,神経展開では,外見上神経はほぼ正常で,神経線維束間剥離を行うとはじめて明らかとなる.この神経の砂時計様くびれの報告は,後骨間神経麻痺では,1969年古沢ら1)の記載が最初で,以来数十例報告されている.前骨間神経麻痺ではHaussmann(1981)2)らの報告が最初で,以後中村ら3),星ら4)および柴田ら5)の報告があるのみである.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.