Japanese
English
臨床経験
嵌頓症状を呈したhypermobile meniscusの1例
Meniscorrhaphy of the Locked Hypermobile Meniscus
松本 憲尚
1
,
堀部 秀二
1
,
前田 朗
1
,
中村 憲正
1
,
塩崎 嘉樹
1
Norinao Matsumoto
1
1大阪大学医学部整形外科
1Department of Orth-opaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Osaka
キーワード:
関節鏡
,
arthroscopy
,
嵌頓膝
,
locked knee
,
異常な可動性を有する半月
,
hypermobile meniscus
,
冠靱帯
,
coronary ligament
Keyword:
関節鏡
,
arthroscopy
,
嵌頓膝
,
locked knee
,
異常な可動性を有する半月
,
hypermobile meniscus
,
冠靱帯
,
coronary ligament
pp.1277-1279
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901505
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抄録:嵌頓症状を呈した,hypermobile meniscusに対して鏡視下縫縮術を施行した1例を経験したので報告する.17歳,男性.サッカーで右膝を捻挫し,以後数回の膝くずれを経験していた.今回,右膝の膝くずれ後嵌頓症状(約90°屈曲)を呈し入院.関節鏡検査では,外側半月には明らかな断裂は認めないものの,再鏡視時に同時に施行した健側膝の鏡視像と比較すると,膝窩筋腱溝は拡大し周囲に中等度の滑膜炎を認め,木村らの言う冠靱帯が消失していた.半月は,プローブにて内方に引き出すと顆部を越えて転位した.膝窩筋腱溝を縫縮するように半月の上,下面から3針ずつstacked sutureを施行した.術後2週間のギプス固定を行い,全荷重は1カ月後より許可した.経過は良好であり,膝くずれ,嵌頓症状は消失し,術後5カ月の再鏡視では,半月の安定性は良好であった.
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