Japanese
English
臨床経験
骨嚢胞性病変に対する水酸アパタイト細粒単独充填の経験
Case Reports of Implantation of Hydroxyapatite Granules for Cystic Bony Lesions
片山 一雄
1,2
,
武田 正典
1
,
本田 敬宜
1
,
清水 宏和
1
,
菊池 豊
1
Kazuo Katayama
1,2
1福井県立病院整形外科
2現:小松市民病院
1Department of Orthopedic Surgery, Fukui Prefectual Hospital
キーワード:
ハイドロキシアパタイト
,
hydroxyapatite
,
人工骨補填材
,
bone substitute
,
骨嚢胞性病変
,
cystic lesion of bone
Keyword:
ハイドロキシアパタイト
,
hydroxyapatite
,
人工骨補填材
,
bone substitute
,
骨嚢胞性病変
,
cystic lesion of bone
pp.593-596
発行日 1994年5月25日
Published Date 1994/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901369
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:骨嚢胞性病変に対し従来掻爬後自家骨移植を行っていたが,平成3年4月以降,自家骨に代わってハイドロキシアパタイト(HA)細粒の単独充填を行っているのでその成績を報告する.対象は10例で骨嚢腫8例(踵骨6,上腕骨1,尺骨1),内軟骨腫2例(橈骨1,手指骨1)で,術後経過期間は4カ月~2年3カ月(平均1年8カ月)であった.開窓,掻爬後,フィブリン糊を混合し充填した.X線上術後平均2カ月でHA細粒の輪郭は不鮮明になり,細粒周辺に骨新生が生じていると思われた.術後1年以上の7例では更に雲状に均一化していた.髄内限局性病変に対しては,採骨を要する自家骨移植をしなくても,HA単独使用で良好な成績が得られると思われた.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.