Japanese
English
検査法
手関節のMRI画像―高速スキャン法と脂肪抑制撮像法
MR Imaging of the Wrist: Fast Scan MRI and Fat Supression MRI
中村 俊康
1
,
矢部 裕
1
,
堀内 行雄
1
,
内西 兼一郎
1
,
志賀 逸夫
2
Toshiyasu Nakamura
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
2慶應義塾大学医学部放射線科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
手関節
,
wrist
,
高速スキャン
,
fast scan
,
脂肪抑制
,
fat supression
Keyword:
磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
手関節
,
wrist
,
高速スキャン
,
fast scan
,
脂肪抑制
,
fat supression
pp.1029-1035
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901198
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抄録:今回,spin echo法と高速scan法,水脂肪分離撮像法を用いて手関節の撮像を行い,通常の撮像法を含めて比較検討した.正常手関節ならびに舟状骨骨折,Kienbock病,TFCC損傷等を対象とした.撮像装置は1.5T超伝導MRIを用い,spin echo法T1強調画像,spoiled GRASS法,fast spin echo法T2強調像,chemical saturation法脂肪抑制画像の撮像を行った.正常手関節像における骨皮質は各撮像法で低信号を呈し,髄腔は高信号を呈した.TFCCはspin echo法,fast spin echo法で等~低信号,spoiled GRASS法ではほぼ等信号であった.脂肪抑制画像では髄腔が低信号,関節軟骨は高信号どなり,TFCCはより低信号を呈した.疾患群では脂肪抑制法の描出性が優れていた.高速scan法は撮像時間が短いにも関わらず,良好な画像が得られた.脂肪抑制画像は硝子軟骨の描出に優れ,線維軟骨との違いを描出することができた.
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