臨床経験
Bifid thumb(二重母指)の手術経験
丸毛 英二
1
,
室田 景久
1
,
桜井 喬
1
,
片山 良亮
1
1慈恵医大整形外科教室
pp.293-299
発行日 1966年6月25日
Published Date 1966/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908443
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緒言
指の重複化は多指症の一種であるが,手では母指に最も多い.多指症の治療は一般に早期切除を原則とするが,重要な機能を有する母指では,その切除に十分な配慮が必要である.とくに形態的機能的に全く同じような2本の母指が存在する場合に,何れを切除すべきかが問題になる.しかし変形が単に末節の2重化を示すbifidthumbにはBilhaut-Croquet法を行うことができる(第1図).
われわれは二重母指の3例を,本法に準じて手術したので報告する.
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