Japanese
English
論述
displaced fat pad sign陽性,転位軽度な小児肘関節周辺骨折の検討
Displaced Fat Pad Sign in the Minimally Displaced Fracture of the Elbow in the Children
西島 雄一郎
1
,
太田 義明
1
,
道下 正光
1
,
山崎 安朗
1
,
東田 紀彦
1
Yuichiro Nishijima
1
1金沢医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kanazawa Medical University
キーワード:
ファットパッドサイン
,
fat pad sign
,
脂肪体
,
fat pad
,
肘
,
elbow
,
骨折
,
fracture
Keyword:
ファットパッドサイン
,
fat pad sign
,
脂肪体
,
fat pad
,
肘
,
elbow
,
骨折
,
fracture
pp.996-1002
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900930
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抄録:displaced fat pad sign陽性で転位軽度な肘関節周囲骨折48骨折を集計した.外顆骨折がもっとも多く,この骨折ではmetaphysisの線状陰影として骨折線が認められる。その線状陰影は時として骨端線と鑑別しにくい時もある.次に多いのは前腕骨近位端骨折で橈骨頸部骨折は思春期に多く,尺骨近位端骨折は年少者に多かった.これらの骨折では受傷時骨折線が明らかではなく,後に仮骨形成や骨硬化像を見て骨折と診断するに到った例がある.顆上骨折はparadoxical displaced posterior fat pad signを示した.displaced fat pad signは転位軽度な肘関節周囲骨折の診断にはまず注目する所見である.この所見が陽性であれば骨折があると考えて詳細に読影する.たとえ初診時骨折線を発見できずとも,骨折に準じて外固定を行う方が良い.
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