Japanese
English
臨床経験
経口的軸椎前方除圧術が有効であった脊髄空洞症の1例
Syringomyelia Treated by the Transoral Anterior Decompression of the Axis
清水 真
1
,
清水 克時
1
,
岩崎 廉平
1
,
板本 啓
1
,
山室 隆夫
1
Makoto Shimizu
1
1京都大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto University, Faculty of Medicine
キーワード:
脊髄空洞症
,
syringomyelia
,
頭蓋底陥入症
,
basilar impression
,
経口的
,
transoral
,
前方除圧
,
anterior decolmpression
Keyword:
脊髄空洞症
,
syringomyelia
,
頭蓋底陥入症
,
basilar impression
,
経口的
,
transoral
,
前方除圧
,
anterior decolmpression
pp.149-153
発行日 1992年2月25日
Published Date 1992/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900782
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抄録:頭蓋底陥入症 先天性頸椎癒合症 先天性側彎症等よりなる頭蓋脊椎骨奇形に合併した脊髄空洞症の1例を経験した.神経症状の増悪が認められたためsyringo-subarachnoid shuntを施行したが,効果は不十分で,症状はさらに進行した.第2回手術として経口的軸椎前方除圧術を行ったところ,空洞は縮小し神経症状は一部改善し進行が停止した.その後,前方固定の骨癒合不全により一時的な症状の悪化がみられたが,第3回手術として後頭骨-頸椎後方固定術を行ったところ症状は安定した.本症例の治療経過より,頭蓋底陥入症を伴った脊髄空洞症に対して,経口的軸椎前方除圧術は,有効な手術方法であると考えられた.
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