Japanese
English
臨床経験
舟状骨骨折を伴った手関節脱臼の1例
Radiocarpal Dislocation with Scaphoid Fracture: A Case Report
小田 孝明
1
,
中島 秀人
1
,
大野 博史
1
,
田中 修
1
,
下村 裕
1
,
政田 和洋
2
Takaaki Oda
1
1防衛医科大学校整形外科学教室
2防衛医科大学校救急部
1Department of Orthopaedic Surgery, National Defense Medical College
キーワード:
手関節脱臼
,
radiocarpal dislocation
,
舟状骨骨折
,
scaphoid fracture
Keyword:
手関節脱臼
,
radiocarpal dislocation
,
舟状骨骨折
,
scaphoid fracture
pp.1067-1070
発行日 1991年9月25日
Published Date 1991/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900429
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抄録:極めてまれな舟状骨骨折を合併した手関節掌側脱臼の1例を報告する.
症例は24歳男子で,単車走行中に転倒して受傷した.X線所見にて,橈骨掌側縁の小骨折をともなった橈骨手根骨間関節の掌側脱臼を認めたため,Watson-Jonse IV型の手関節脱臼と診断した.また,舟状骨骨折を合併していた.術中所見では,橈骨手根骨間関節の掌側靱帯の広範な断裂が認められたため,掌側骨片の内固定と靱帯の修復術を行い,術後経過は良好である.
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