Japanese
English
特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より)
一般演題
頸髄後方除圧後の神経根障害成因に関する検討
Cervical Radiculopathy Occurring after the Posterior Decompression of the Cervical Spinal Cord
都築 暢之
1
,
田中 弘美
1
,
阿部 良二
1
,
堀田 芳彦
2
,
岡井 清士
3
Nobuyuki Tsuzuki
1
1埼玉医大総合医療センター整形外科
2埼玉医科大学整形外科
3都立駒込病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saitama Medical Center, Saitama Medical School
キーワード:
頸部脊髄症
,
cervical myelopathy
,
後方除圧
,
posterior decompression
,
術後神経根障害
,
postoperative radiculopathy
Keyword:
頸部脊髄症
,
cervical myelopathy
,
後方除圧
,
posterior decompression
,
術後神経根障害
,
postoperative radiculopathy
pp.525-534
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900338
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抄録:頸髄後方除圧後に発生する神経根障害発生頻度は,後方除圧術式により異なり,それぞれ20~30症例を含む異なる術式6群において,0~21%の範囲であった.
頸髄後方除圧後の神経根障害は,後方除圧により生ずる脊髄の後~側方移動や回旋に伴い,各頸神経根に,その神経根長,およびその神経根に対する椎弓・椎間孔性神経根圧迫・滑動阻害因子の程度に応じ発生する伸展力,および圧迫力が主障害因子となり,総合障害力の程度が神経組織の抵抗性を上回った場合,発生するものと考えられた.神経根長は中位頸神経根において最も短く,また,椎間孔性神経根滑動阻害度は,中位頸椎において最も高度である.この両要因の存在が,中位頸神経根に神経根障害が好発する一因をなすものと推測された.
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