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Rinsho Seikei Geka Volume 59, Issue 2 （February 2024）

臨床整形外科 59巻2号（2024年2月発行）

Japanese English

特集ここまで来た! 胸郭出口症候群の診断と治療

当院での胸郭出口症候群の診断と治療の実際—Endoscopic Assisted Transaxillary Approach (EATA) Actual Diagnosis and Treatment of Thoracic Outlet Syndrome at Our Hospital 高橋啓 ¹ , 古島弘三 ¹ Toru TAKAHASHI ¹ , Kozo FURUSHIMA ¹ ¹慶友整形外科病院慶友胸郭出口症候群治療センター ¹Keiyu Thoracic Outlet Syndrome Center, Keiyu Orthopedic Hospital キーワード：内視鏡アシスト下経腋窩アプローチ , endoscopic assisted transaxillary approach , EATA , 第1肋骨切除 , first rib resection , 斜角筋切離 , scalenectomy Keyword: 内視鏡アシスト下経腋窩アプローチ , endoscopic assisted transaxillary approach , EATA , 第1肋骨切除 , first rib resection , 斜角筋切離 , scalenectomy pp.175-182

発行日 2024年2月25日 Published Date 2024/2/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202898

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当院での胸郭出口症候群(thoracic outlet syndrome：TOS)に対する手術は，経腋窩アプローチによる内視鏡アシスト下での第1肋骨切除および斜角筋切離術を施行している．内視鏡を併用する利点は，直視下法では確保しにくい手術野がモニターへ映し出されるため安全かつ確実に第1肋骨および斜角筋切離が可能な点である．当院は他院で診断に難渋する上肢痛やしびれを主訴とする症例も多く来院されるが，これまでTOSの術後に劇的に改善する症例を経験しており，われわれは最後の砦と考え手術を施行している．本稿では当院でのTOS治療を紹介する．