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特集 ここまで来た! 胸郭出口症候群の診断と治療
胸郭出口症候群研究の推移と腕神経叢牽引の意義
Brachial Plexus Stretching Factor in Thoracic Outlet Syndrome
北村 歳男
1
Toshio KITAMURA
1
1熊本整形外科病院
1Kumamoto Othopaedic Hospital
キーワード:
胸郭出口症候群
,
thoracic outlet syndrome
,
TOS
,
腕神経叢牽引
,
brachial plexus stretching
,
病態
,
pathology
Keyword:
胸郭出口症候群
,
thoracic outlet syndrome
,
TOS
,
腕神経叢牽引
,
brachial plexus stretching
,
病態
,
pathology
pp.131-135
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202892
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胸郭出口症候群には未解決の領域が多く残存し,現在も研究過程にある.歴史的には腕神経叢の圧迫を原因とする部位同定の詳細を追究する時期があった.胸郭出口周囲の絞扼性末梢神経疾患として多くの圧迫症候群が提唱され,診察や診断法に関わる多くの研究がなされた.一方で,圧迫とは異なる牽引刺激があるという概念の提唱があった.圧迫と牽引の2つの物理要因により肩甲帯の動きの中で症状が惹起される考えは,臨床的特徴の見直しや診察方法,治療において大きな変化を与えた.研究の歴史的推移の中での牽引型の研究内容と意義について述べた.
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