増大号特集 できる整形外科医になる! 臨床力UP,整形外科診療のコツとエッセンス
1章 診断
頻用する腫瘍マーカーの種類と使い分け
林 克洋
1
Katsuhiro HAYASHI
1
1金沢大学附属病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanazawa University Hospital
pp.474-478
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202623
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●骨転移の原発不明癌で頻度が高いのは,肺癌,前立腺癌,リンパ腫,多発性骨髄腫,乳癌,腎癌である.
●可能ならまず胸〜骨盤CTを撮影し,原発巣が指摘できないなら,PSA(前立腺・男性),免疫電気泳動(多発性骨髄腫),sIL-2R(可溶性IL-2受容体・リンパ腫)を検査.適宜Tg(サイログロブリン・甲状腺),CEA(胃癌,大腸癌など)などの腫瘍マーカーも追加する.
●整形外科外来での腫瘍マーカーをとる意義は,骨転移で初診したがん患者を適切な科に紹介するためである.
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