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増大号特集 もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療
4章 痛みや跛行を伴う疾患
痛みを伴う小児の脊椎疾患
Painful Pediatric Spinal Conditions
中村 直行
1
Naoyuki NAKAMURA
1
1神奈川県立こども医療センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanagawa Children's Medical Center
pp.582-588
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202337
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●腰痛を主訴に外来を受診する小児患者の約2〜3割程度しか原因診断に至ることができない.
●環軸椎回旋位固定(AARF)や椎間板石灰化症の診断にはCTが有用である一方,好発年齢を考えると被曝感受性による不利益が無視できず,症状回復を得た後の確認CTは不要である.
●腰痛を主訴とした中学男子のサッカー,野球,陸上選手の40%以上に腰椎分離症は存在する.スポーツ愛好児の場合,治療および復帰においてストレッチやリハビリテーションの重要度が高いため,紹介先は小児整形外科医ではなく,スポーツ整形外科専門医へ.
●脊椎ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)の治療におけるコルセット使用は,疼痛が存在する初期の2,3カ月のみでよく,コルセットの使用期間がその後の椎体高回復率に影響することはない.
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