書評
足の画像診断 第2版
羽鳥 正仁
1
1仙塩利府病院
pp.83
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202234
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待望の『足の画像診断第2版』が出版された.著者の小橋由紋子先生は第1線の現場で活躍する放射線診断医で足部疾患・外傷のスペシャリストである.整形外科医が圧倒的に多い日本足の外科学会の評議員としても活躍されている.今まで,単著として『足の画像診断』以外でも『ジェネラリストのための高齢者画像診断』,『早期診断で差がつく!スポーツ診療のための画像診断』,『症例でわかる足関節・足部のMRI すぐに役立つ撮り方・読み方のポイント』など,タイトルからもわかるとおり日常の診療ですぐに活用できる多くの本を世に出している.
従来ともすれば羅列型,紋切り型になりがちな医学参考書の中にあって,先生の本は圧倒的に情報量が多いのが特徴である.情報量とは,先生の圧倒的な知識と記述であり,日常診療経験に裏打ちされた豊富な画像データである.これは先生の類い稀なる医学的文才(センス)と,序文でも述べているとおり整形外科医,臨床検査医との現場でのディスカッション,交流の賜物でもある.時に見られる整形外科医と放射線診断医のギャップが本書には見られない.
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