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近年の画像解析技術の進歩は目覚ましい.特に,コンピューター技術を駆使した解析と超音波検査において目を見張るものがある.画像解析技術の進歩に伴い,足部の病態解析への応用と新たな知見による病態の理解が進んでいる.画像の3次元化,リアルタイム化,動的評価がキーワードとなっている.これらは,CT,MRI,超音波の領域で顕著である.しかし,単純X線像による評価はいまだ重要な位置を占める.単純X線撮影は多くの施設で行える方法であり,また最近は撮影方法や解析方法の工夫によって,より詳細な病態をとらえることが可能となっている.
本特集では,解析画像を単純X線像,超音波画像,CT,MRI,動的評価に分け,これらの分野に精通した先生方に執筆いただいた.単純X線像については,聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院の原口直樹先生に真の下肢機能軸と考えられる評価法とその臨床応用を,奈良県立医科大学の宮本拓馬先生には足部疾患の評価と病態解析をまとめていただいた.超音波については,久留米大学の野口幸志先生と済生会奈良病院の松井智裕先生に,足関節靱帯と足部疾患の最新の知見について解説いただいた.CTでは,東京大学大学院理学系研究科の野崎修平先生に距腿関節と距骨下関節の形態から導かれるキネマティクスと病態との関連を,京都府立医科大学の城戸優充先生には荷重CT研究の知見をまとめていただいた.MRIについては,札幌医科大学の寺本篤史先生に3D MRIによる足関節靱帯の評価を,聖マリアンナ医科大学の三井寛之先生には足部・足関節病変の病態評価について解説いただいた.動的評価については,芝浦工業大学工学部の深野真子先生に3D-2D model-image registration法の原理と足関節不安定症例の動態についてまとめていただいた.
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