Japanese
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特集 整形外科の職業被曝
整形外科医の超局所慢性被曝による染色体異常
Chromosome Aberration Studies in Orthopaedic Surgeons Involved in X-Ray Fluoroscopy
三浦 富智
1
Tomisato MIURA
1
1弘前大学大学院保健学研究科医療生命科学領域病態解析科学分野分子細胞生物学研究室
1Department of Pathologic Analysis, Hirosaki University Graduate School of Health Sciences
キーワード:
二動原体染色体
,
dicentric chromosome
,
転座
,
translocation
,
X線透視
,
X-ray fluoroscopy
Keyword:
二動原体染色体
,
dicentric chromosome
,
転座
,
translocation
,
X線透視
,
X-ray fluoroscopy
pp.109-113
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201585
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われわれは,X線透視検査および手術に携わる整形外科医の職業被曝の実態を解明するため,青森県脊椎外科懇話会に所属する医師の協力を得て,末梢血リンパ球における染色体異常を解析した.整形外科医の末梢血リンパ球では,二動原体染色体および環状染色体などの不安定型染色体異常が他の医療職者よりも高頻度に認められた.さらに,安定型染色体異常である転座も高頻度であった.このことから,X線透視検査および手術に携わる整形外科医では,明らかに過剰な職業被曝があり,検査および手術時の放射線防護の徹底が必要となる.
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