誌上シンポジウム 整形外科を牽引する女性医師たち—男女共同参画
わが国における整形外科女性医師の現状と久留米大学における男女共同参画
志波 直人
1
,
守屋 普久子
2
Naoto SHIBA
1
,
Fukuko MORIYA
2
1久留米大学医学部整形外科学教室
2久留米大学医学部病理学講座
pp.489-492
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201364
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▶わが国の整形外科女性医師
厚生労働省が行う2016年(平成28年)12月31日時点での医師・歯科医師・薬剤師調査で1),女性医師を届け出医師数でみると,その割合は年々増加し,平成20年度には20%を超え,平成28年度には全医師数319,480名に対し女性は67,493人(21.1%)となった.ちなみに,医学生の女性増に伴い,平成28年度の臨床研修医の女性比率は32.3%と30%を越えた.
各診療科における女性医師の割合をみると,皮膚科47.1%,麻酔科38.7%,産婦人科35.2%など,女性医師の占める割合が高い診療科がある高い一方,外科5.8%,泌尿器5.5%,脳神経外科5.3%など,外科系診療科では女性比率が低く,その中でも整形外科は4.8%(病院勤務5.8%,診療所勤務3.3%)と最も少ない(図1).
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.