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日本リハビリテーション医学会のリハビリテーション科女性医師ネットワークRJN(Rehabilitation Joy Network for Women Physiatrists)は,当時まだ多いとはいえなかった女性リハビリテーション科女性医師を支援する目的で,2009年6月に学会内組織としてスタートいたしました.まずは,リハビリテーション科医師のみならずリハビリテーション科に興味のある他科の医師や学生さんとも親睦を深めながらさまざまな情報交換を行い,支援のあり方を模索しながらの活動でした.その後,2017年には学会の委員会組織となり,そしてスタートから11年経過した2020年,さらなる発展形としての男女共同参画委員会が設置され,それに伴う特任理事枠も設けられた環境ができ,これからは男女共同参画委員会とRJNとが密接に連携しながらより活発に動いていくことになりました.
さて,委員会名にもつながります男女共同参画社会ですが,「男女が,社会の対等な構成員として,自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され,もって男女が均等に政治的,経済的,社会的及び文化的利益を享受することができ,かつ,共に責任を担うべき社会」として,1999年6月に男女共同参画社会基本法第2条に定められたものです.そして,2003年に「社会のあらゆる分野において,2020年までに,指導的地位に女性が占める割合が,少なくとも30%程度となるよう期待する」との目標も設定されました.さらに,2015年に成立した女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(「女性活躍推進法」)が2019年に改正されると,その取り組みはより強化されました.このように道筋はつけられたのですが,目標は達成できていないのが現状です.しかし,国際社会ではSDGsの中で2030年までにジェンダー平等を達成し,誰もが性別を意識することなく活躍でき,指導的地位にある人々の性別に偏りがないような社会となることがめざされており,日本でも2020年代の可能な限り早期には指導的地位に占める女性の割合が30%程度となるように取り組みが進められています.
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