Japanese
English
症例報告
早期診断が困難であった非典型的カーブパターンを示す先天性側弯症の1例
Congenital Scoliosis Case Which Was Misdiagnosed as Idiopathic Scoliosis. When Should We Consider CT Scan for Atypical Curve Pattern Scoliosis:Case Report
山本 雄介
1
,
重松 英樹
1
,
田中 誠人
1
,
奥田 哲教
1
,
増田 佳亮
1
,
田中 康仁
1
Yusuke YAMAMOTO
1
,
Hideki SHIGEMATSU
1
,
Masato TANAKA
1
,
Akinori OKUDA
1
,
Keisuke MASUDA
1
,
Yasuhito TANAKA
1
1奈良県立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nara Medical University
キーワード:
脊柱側弯症
,
scoliosis
,
カーブパターン
,
curve pattern
,
画像検査
,
imaging
Keyword:
脊柱側弯症
,
scoliosis
,
カーブパターン
,
curve pattern
,
画像検査
,
imaging
pp.835-839
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201177
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非典型的カーブパターンの側弯症では脊髄病変の可能性からMRI検査が推奨されている.しかし,MRI検査では椎弓奇形に伴う先天性側弯症の判定は困難である.3D-CTは椎体奇形の把握に活用されるが,被曝リスクから日常的に使用されるものではない.本症例は,初診時に特発性側弯症と診断し加療を行った非典型的カーブパターンを示す側弯症が,手術計画の3D-CTで先天性側弯症と判明した1例である.先天性側弯症の診断の遅れは適切な手術介入時期を失う可能性があるため,非典型的カーブパターンを示す側弯症ではCT検査を念頭に置くべきである.
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