Japanese
English
臨床経験
手指発生の表皮囊腫—指に発生する腫瘍性疾患との鑑別
The Characteristics of Epidermal Cysts of Fingers
赤羽 努
1
,
池上 みのり
2
,
森 直哉
1
,
塩澤 律
1
Tsutomu AKAHANE
1
,
Minori IKEGAMI
2
,
Naoya MORI
1
,
Ritsu SHIOZAWA
1
1独立行政法人国立病院機構信州上田医療センター整形外科
2独立行政法人国立病院機構信州上田医療センター形成外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shinshu Ueda Medical Center
キーワード:
表皮囊腫
,
epidermal cysts
,
手指(
,
finger
,
鑑別診断
,
differential diagnosis
Keyword:
表皮囊腫
,
epidermal cysts
,
手指(
,
finger
,
鑑別診断
,
differential diagnosis
pp.751-755
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200607
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背景:手指発生の表皮囊腫は体幹に比すると少なく,ガングリオンや腱鞘巨細胞腫などとの鑑別は臨床上重要である.
対象と方法:手指に発生した表皮囊腫12例の病歴,局所所見,画像所見および治療法を検討した.
結果:囊腫病変がMRIなどで描出され,穿刺で診断が確定したものが多かったが,囊腫構造が描出されず,摘出生検で診断が確定した症例が3例みられた.
まとめ:表皮囊腫のMRI像は,粥状内容物を反映してT1強調像が筋より高信号を呈する点と,囊腫壁がガングリオンより厚くなることが重要と考えた.
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