Japanese
English
臨床経験
人工関節術前鼻腔MRSAスクリーニング検査
Preoperative Screening and Decolonization for Nasal MRSA in Patients with Total Joint Arthroplasty
平井 幸雄
1
,
原口 圭司
2
,
津田 晃佑
2
,
小柳 淳一朗
2
,
藤原 桂樹
3
Yukio HIRAI
1
,
Keiji HARAGUCHI
2
,
Kosuke TSUDA
2
,
Junichiroh KOYANAGI
2
,
Keiju FUJIWARA
3
1大阪大学医学部附属病院整形外科
2大阪府立急性期・総合医療センター人工関節センター整形外科
3大阪府立急性期・総合医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University
2Prosthesis Center, Osaka General Medical Center
3Department of Orthopaedic Surgery, Osaka General Medical Center
キーワード:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
MRSA
,
除菌
,
decolonization
,
鼻腔スクリーニング
,
nasal screening
,
人工関節置換術
,
total joint arthroplasty
,
手術創感染
,
SSI
Keyword:
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
MRSA
,
除菌
,
decolonization
,
鼻腔スクリーニング
,
nasal screening
,
人工関節置換術
,
total joint arthroplasty
,
手術創感染
,
SSI
pp.907-910
発行日 2015年9月25日
Published Date 2015/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200333
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背景:当科では人工関節(股,膝)を施行した患者494人に対しMRSAのスクリーニング検査を行い,陽性であった患者には除菌処置を施行している.
対象:本検査を施行する以前の1年間の人工関節患者をコントロール群とし,各々検査の陽性率,術後SSIの発生率を比較検討した.また入院歴,糖尿病の既往のある人工関節患者に対しても同様に比較検討を行った.
結果:MRSA陽性率は5.3%,MSSA陽性率は17.8%であり,SSIの発生はコントロール群で1.53%,スクリーニング群で1.21%であった.
まとめ:両群でのSSIの発生率に有意差は認めなかったが,サンプル数の寡少もあり除菌処置についてはさらなる検討が必要と考えられた.
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