Japanese
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誌上シンポジウム Life is Motion—整形外科医が知りたい筋肉の科学
高齢社会におけるサルコペニア肥満の実態と対策
Current Status and Measures of Sarcopenia Obesity in Aging Society
久野 譜也
1
,
方 恩知
1
,
金 正訓
2
Shinya KUNO
1
,
Eunji BANG
1
,
Junghoon KIM
2
1筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学
2Department of Preventive Medicine, Gachon University College of Medicine, Korea
1Department of Sports Medicine, Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba
2Department of Preventive Medicine, Gachon University College of Medicine, Korea
キーワード:
高齢者
,
older adults
,
サルコペニア肥満
,
sarcopenic obesity
,
筋力トレーニング
,
strength training
Keyword:
高齢者
,
older adults
,
サルコペニア肥満
,
sarcopenic obesity
,
筋力トレーニング
,
strength training
pp.845-848
発行日 2015年9月25日
Published Date 2015/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200317
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サルコペニア肥満とは,筋肉の減少(サルコペニア)と肥満を併せ持つ状態を意味する.サルコペニア肥満は加齢とともに,身体活動の不足や過食など不健康なライフスタイルが主な原因であり,サルコペニアや肥満の単独の状態と比べて生活習慣病や運動器疾患のリスクを高めることが明らかとなっている.したがって,エビデンスに基づくサルコペニア肥満への対策は,要介護の予防や健康寿命の延長に重要な課題であると考えられる.われわれの研究により,サルコペニア肥満の予防・改善のためには,筋力トレーニングと有酸素性運動を組み合わせたプログラムの実施および適切なタンパク質の摂取が有効であることが明らかとなっている.
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