Japanese
English
誌上シンポジウム 股関節鏡の現状と可能性
股関節鏡の基本手技—セーフセットアップ,合併症予防
Operative Procedure of Hip Arthroscopy in Supine Position : Safe Setup and Prevention of Complication
齊藤 昌愛
1
,
内田 宗志
2
Masayoshi SAITO
1
,
Soshi UCHIDA
2
1聖路加国際病院整形外科
2産業医科大学若松病院整形外科スポーツ関節鏡センター
1Department of Orthopaedic Surgery, St. Luke's International Hospital
2Department of Orthopaedic Surgery and Sport Medicine, Wakamatsu Hospital for the University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
股関節鏡
,
hip arthroscopy
,
セットアップ
,
set up
,
合併症
,
complication
Keyword:
股関節鏡
,
hip arthroscopy
,
セットアップ
,
set up
,
合併症
,
complication
pp.415-422
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200203
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股関節は人類の関節の中で皮膚表層から最も深い位置にある関節のひとつであり,さらに骨頭を寛骨臼が被覆している形態の特徴がある.そのため元来,関節内鏡視のworking spaceを広げるために,十分な股関節牽引が必要である.広範囲の鏡視が可能な70°斜視鏡を使用する.使用する器具・機械も一般的な膝関節鏡器具では長さが足りない場合があり,股関節鏡専用の器具の使用が推奨される.
股関節鏡手術は,術式の工夫に伴い,神経障害や皮膚障害などさまざまな合併症が惹起される危険性がある.本稿では,合併症の頻度,それを予防するための股関節鏡視下手術に対するセーフセットアップ,対策について記述する.
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