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誌上シンポジウム 慢性疼痛と原因療法―どこまで追究が可能か
TRPチャネル(TRPV1,TRPA1)の慢性疼痛への関与と鎮痛
Involvement of TRP Channels (TRPV1, TRPA1) in Chronic Pain and Their Implication as Targets for Pain Treatment
富永 真琴
1
Makoto TOMINAGA
1
1自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター(生理学研究所)細胞生理研究部門
1Division Cell Signaling, Okazaki Institute for Integrative Bioscience (National Institute for Physiological Sciences), National Institutes of Natural Sciences
キーワード:
侵害受容
,
nociception
,
TRPチャネル
,
TRP channel
,
慢性疼痛
,
chronic pain
,
カプサイシン受容体
,
TRPV1
,
ワサビ受容体
,
TRPA1
Keyword:
侵害受容
,
nociception
,
TRPチャネル
,
TRP channel
,
慢性疼痛
,
chronic pain
,
カプサイシン受容体
,
TRPV1
,
ワサビ受容体
,
TRPA1
pp.1175-1178
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102903
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侵害刺激を感知する無髄のC線維に発現する温度感受性TRPチャネルのカプサイシン受容体TRPV1とワサビ受容体TRPA1は,私たちの身体に痛みをもたらすさまざまな侵害刺激によって活性化する.その活性化は急性痛のみならず,慢性の炎症性疼痛,神経障害性疼痛の発生にも関与していることが明らかにされている.TRPV1阻害薬は動物モデルでは慢性疼痛の抑制に有効だが,臨床での効果は今のところ十分ではない.TRPA1も慢性疼痛に関わることが明らかになりつつあるが,ヒトでの知見はいまだ乏しい.
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