--------------------
あとがき
黒坂 昌弘
pp.496
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101079
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
このたび,本誌の編集委員を務めさせていただくことになりました.17年間編集委員を務められた守屋秀繁先生の後任ということで,あまりに前任者が大きな存在であるため,その足跡を汚さないように,編集委員を務めなければと責任を感じております.本誌は,和文での学術雑誌としては,私が整形外科医となった時から,投稿を目標としてきた雑誌です.和文での論文としては,最もレベルの高い原著が投稿される雑誌ですので,今度は編集委員として,より学術的な価値を高められるよう,自分なりに努力してみたいと思います.
この文章は,新年度を迎え,新しいスタッフがメンバーに加わる時期に書かせていただいています.新人を迎え教育することは,非常にエネルギーの要ることですが,毎年の喜びであり,若い世代の息吹を感じる新鮮なひと時であります.さて,医療従事者には,その模範を説く有名な教えがあります.医師の行いの模範としてヒポクラテスが古代に唱えた,“ヒポクラテスの誓”の中に,“自身の能力と判断に従って,患者に利すると思う治療法を選択し,害と知る治療法を決して選択しない”という一節があります.また看護師の行いの模範とされる,“ナイチンゲール誓詞”の中には,次のような一節があります.“われは心から医師を助け,わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん”.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.