連載 医者も知りたい【医者のはなし】 22
東京医学校ものがたり その2
木村 專太郎
1,2
Sentaro Kimura
1,2
1木村専太郎クリニック
2日本医史学会
pp.1166-1168
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100972
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明治のはじめ,東京大学医学部の前身である東京医学校があった.江戸時代の西洋医学所が,明治維新後の明治7年(1874)に東京医学校となった.明治9年(1876)には東京・本郷に移り,東京医学校本館が建てられた.その建物は長く東京大学医学部のシンボルとして存在していたが,昭和40年(1965)に解体され,44年(1969)に,小石川養生所のあった理学部付属植物園(小石川植物園)に再建された.現在でも東京大学総合研究博物館小石川分館として活用されている.東京医学校本館は昭和45年に,東大の赤門とともに重要文化財に指定されている.今回は,その東京医学校の歴史に至る江戸時代の様子を書いてみたい.
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