Japanese
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誌上シンポジウム 変形性膝関節症―最近の進歩
変形性膝関節症:人工膝関節置換術のコツ
Key Points of Total Knee Arthroplasty for Osteoarthritis of the Knee
龍 順之助
1
,
西郷 嘉一郎
1
Junnosuke Ryu
1
,
Kaichiro Saigo
1
1日本大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University School of Medicine
キーワード:
osteoarthritis of knee joint
,
変形性膝関節症
,
total knee arthroplasty
,
人工膝関節置換術
,
operative procedure
,
手術手技
Keyword:
osteoarthritis of knee joint
,
変形性膝関節症
,
total knee arthroplasty
,
人工膝関節置換術
,
operative procedure
,
手術手技
pp.39-45
発行日 2007年1月25日
Published Date 2007/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100816
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人工膝関節置換術(total knee arthroplasty,TKA)は人工関節の材質の向上,関節のデザインの進歩,手術器具の改良,手術手技の向上により,近年,長期的に安定した良好な術後成績が得られるようになった.変形性膝関節症において理学療法,装具療法,薬物療法などで対処しきれない膝関節の内反変形や,X線上にて関節面の骨欠損,骨破壊,関節裂隙の消失した場合など,65歳以上の高齢者であればTKAの適応となる.TKAに際し,適応と禁忌を十分に理解し,術前適応の有無を検討し,全身の合併症のチェックを行い,安全に手術を行うことが最も重要である.TKAの手術に際し,TKAの術式について十分な知識を持つ必要があり,個々の患者の膝関節の状態に合わせ,適切な機種の選択を行う.手術手技のポイントとして,正確な大腿骨,脛骨の骨切り,適正な靱帯バランスの獲得,正しい下肢アライメントの獲得が重要である.また,術者は術後長期の経過観察を行う必要がある.
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