Japanese
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誌上シンポジウム 小児大腿骨頚部骨折の治療法とその成績
小児大腿骨頚部骨折の成因と治療成績
Causes and Clinical Results of Surgical Treatment of the Femoral Neck Fractures in Children
野寄 浩司
1
,
齋藤 知行
1
,
稲葉 裕
1
,
山田 広志
1
,
河原 芳和
1
,
町田 治郎
2
,
奥住 成晴
2
Koji Noyori
1
1横浜市立大学整形外科
2神奈川県立こども医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
femoral neck fractures in children
,
小児大腿骨頚部骨折
,
cause
,
成因
,
clinical results of surgical treatment
,
治療成績
Keyword:
femoral neck fractures in children
,
小児大腿骨頚部骨折
,
cause
,
成因
,
clinical results of surgical treatment
,
治療成績
pp.1495-1498
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100588
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抄録:小児の大腿骨頚部骨折は稀な骨折である.しかし,骨壊死,骨端線早期閉鎖,内反股,脚長差,偽関節など合併症の発生率が高いと言われている.今回,16年間の小児大腿骨頚部骨折,5例5股の成因および治療法,合併症の発生につき調査した.3股は外傷性であり,2股は病的骨折であった.全例観血的整復固定術を施行し,固定は小児用hip plateを用いた1例以外,2本の螺子固定であった.骨端まで固定したものはなかった.最終経過観察時,骨壊死,骨端線早期閉鎖などは認めず,軽度の内反股を1例に認めた.小児の大腿骨頚部骨折は稀な骨折であり,愛護的かつ速やかな整復を行い骨端までの固定を避けることで,骨壊死,骨端線早期閉鎖などの発生を防止できると考えられた.
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