Japanese
English
臨床報告・1
一時的横行結腸瘻造設にて治癒しえたS状結腸間膜膿瘍の1例
A case of intramesenteric abscess treated with transient loop colostomy
秋山 和宏
1
,
鈴木 博孝
1
,
深澤 雄一
1
,
内野 敬
1
,
小出 研爾
1
,
東 仲宣
1
Kazuhiro AKIYAMA
1
1東葛クリニック病院外科
キーワード:
結腸間膜膿瘍
,
大腸憩室炎
,
保存的治療
,
人工肛門
Keyword:
結腸間膜膿瘍
,
大腸憩室炎
,
保存的治療
,
人工肛門
pp.109-112
発行日 2002年1月20日
Published Date 2002/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904761
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はじめに
結腸間膜膿瘍は大腸の結腸間膜側への穿孔によって引き起こされる稀な疾患であり,これまでの報告は13例ときわめて少ない1〜10).腸管穿孔にもかかわらず腸管内容が遊離腹腔内に漏出しないため腹膜炎所見に乏しく,診断が困難である.確定診断のつかぬまま急性腹症として緊急開腹,腸切除術が行われることも多いと思われる.今回筆者らは術前診断が可能であった結腸間膜膿瘍例に対し,腸切除を行わずに一時的な人工肛門造設にて治癒しえた1例を経験したので報告する.
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