Japanese
English
特集 超音波ガイド下の穿刺手技
心嚢穿刺・心嚢液ドレナージ
Pericardiocentesis
木村 民蔵
1
,
前原 正明
1
Tamizou KIMURA
1
1防衛医科大学校第2外科
キーワード:
心嚢穿刺
,
心エコー
,
心タンポナーデ
Keyword:
心嚢穿刺
,
心エコー
,
心タンポナーデ
pp.1533-1535
発行日 2000年12月20日
Published Date 2000/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904320
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
心嚢液貯留の診断に心エコーは有用な検査である.心エコーガイド下でより安全,確実に心嚢穿刺を行うことができる.まず胸骨左縁からのアプローチで心嚢液貯留の程度を診断する.心タンポナーデ状態の解除のための心嚢液ドレナージの必要性,または悪性腫瘍などの確定診断のために心嚢液採取の必要性があると判断したら心嚢穿刺を実施する.心窩部から心エコーをあて穿刺の方向を定める.剣状突起と左肋骨弓の交点(Larrey点)と周囲を麻酔した後に穿刺を行い,エコーガイド下に心嚢内に穿刺針を進める.心嚢ドレナージを行う場合はガイドワイヤーを通してピッグテールカテーテルを留置する.心嚢穿刺後は血行動態の変化,出血,感染などに注意する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.