特集 ベッドサイド基本手技とコツ
胸腔穿刺・胸腔ドレナージ
杉尾 賢二
1
,
北村 昌之
1
,
小野原 俊博
1
,
長谷川 博文
1
,
谷川 治
1
Kenji SUGIO
1
1九州中央病院外科
pp.1259-1261
発行日 2000年10月20日
Published Date 2000/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904223
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解剖
胸腔穿刺を行う上で肋間の解剖は重要である.肋間は外肋間筋,内肋間筋,最内肋間筋で構成され,内肋間筋と最内肋間筋の間を肋間動脈,肋間静脈,肋間神経が肋骨内面の下縁(肋間溝)を上から静脈,動脈,神経の順で走っている.さらに肋間動静脈は中腋窩線付近から分枝を出し,下位肋骨の上縁に沿って走っている.つまり,中腋窩線より背側では肋骨下縁を走行しているが,中腋窩線より前方では肋骨上下縁を走行している(図1).
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