特集 薬物療法マニュアル
Ⅰ.救急患者の薬物療法
6.消化器系
腹痛
岡本 和真
1
,
沢井 清司
1
,
山岸 久一
1
Kazumasa OKAMOTO
1
1京都府立医科大学消化器外科
pp.73-75
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903780
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はじめに
腹痛は日常診療の場でよく遭遇する訴えのひとつである.腹痛の原因のほとんどが消化器の器質的あるいは機能的疾患によるものであるが,冠動脈疾患,肺・胸膜疾患,子宮とその付属器疾患や代謝性疾患なども原因になることを常に念頭に置く必要がある.また,腹痛の診察で最も大切なことは外科的な緊急処隅を必要とするか否かを的確に判断することである.これらを鑑別したうえで薬物療法による鎮痛がなされるべきである.
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