特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
110.疣贅(いぼ)
大井 綱郎
1
Tsunao OH-I
1
1東京医科大学皮膚科
pp.289-291
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902987
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疾患の概念
疣贅とは,皮膚・粘膜における上皮性良性腫瘍に対する言葉であるが,一般にはウイルス性疣贅のことを指している.ウイルス性疣贅はパポバウイルス群に属するヒト乳頭腫ウイルス(human papilloma virus:HPV)の感染によって起こる,臨床症状から,尋常性疣贅,青年性扁平疣贅,尖圭コンジローマ,ミルメシア,疣贅状表皮発育異常症,bowenoid papulosis,足底表皮嚢腫に分けられている.また,いわゆる「ミズイボ」は伝染性軟属腫のことであり,ポックスウイルスである伝染性軟属腫ウイルスの感染による.
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