特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
91.一次性下肢静脈瘤
孟 真
1
,
安達 隆二
2
,
近藤 治郎
1
Makoto MO
1
1横浜市立大学医学部第1外科
2横浜南共済病院心臓血管外科
pp.243-245
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902968
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疾患の概念
一次性下肢静脈瘤は大伏在静脈,小伏在静脈,穿通枝の不全により下肢静脈が怒張・瘤化し下肢のむくみ,重圧感,痛み,うっ血性皮膚炎,皮膚硬化,静脈性潰瘍,血栓性静脈炎を引き起こす日常最も良く見られる血管疾患である.治療は保存療法として弾性包帯の装着を行い,さらに病型によりクモの巣状,網状,分枝型静脈瘤は硬化療法,伏在型静脈瘤の軽症例には結紮術併用硬化療法,重症例にはストリッピング手術が選択される.全身状態,症状,重症度により治療を使い分ける(図1).
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