遺伝子治療の最前線・3
アンチセンス法による遺伝子治療—生体内分磯能解析法と消化器癌遺伝子治療への応用
阪倉 長平
1
,
小出 一真
1
,
荒金 英樹
1
,
萩原 明於
1
,
山口 俊晴
1
,
高橋 俊雄
1
Chohei SAKAKURA
1
1京都府立医科大学第1外科
pp.1185-1191
発行日 1997年9月20日
Published Date 1997/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902844
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はじめに
遺伝子レベルで固形腫瘍の発生と進展が明らかになり,特定の分子を標的とした治療法の開発が行われている.アンチセンスを用いて癌遺伝子の発現を制御し,治療に応用しようとする戦略について,基礎から応用例までを概説する.
癌遺伝子や癌抑制遺伝子の発見により,細胞内でこれらの異常が蓄積することにより癌化(とさらなる悪性化)が引き起こされる,いわゆる癌の多段階発癌説が提唱され,癌は遺伝子病であるとの認識が定着した.
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