Japanese
English
臨床報告・1
腸型Behçet病が疑われた多発性結腸潰瘍の1切除例
A case of multiple ulcers of colon which was suspected of relating to intestinal Behçet disease
井上 雄志
1
,
松山 秀樹
1
,
手塚 秀夫
1
,
杉山 勇治
1
,
丸山 千文
1
,
大網 弘
2
,
吉田 勝俊
3
Yuji INOUE
1
1板橋中央総合病院外科
2日本医科大学老人病研究所
3東京女子医科大学附属消化器病センター
キーワード:
腸型Behçet病
,
多発性結腸潰瘍
Keyword:
腸型Behçet病
,
多発性結腸潰瘍
pp.949-952
発行日 1997年7月20日
Published Date 1997/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902783
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はじめに
Behçet病は口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰部潰瘍を主症状とする全身性炎症性疾患1)で,その副症状として消化管に難治性潰瘍を有するものは腸型Behçet病と呼ばれている2,3).Behçet病の消化管潰瘍はUI-ⅢやUI-Ⅳといった深い潰瘍を有することが多く,穿孔性腹膜炎を起こし開腹時にはじめて診断されることも少なくない4).今回われわれは術前および虫垂切除術中にも診断困難であり,切除した結腸に40個以上ときわめて多数の潰瘍を伴っていた腸管Behçet病(疑い)の1切除例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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