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特集 外科医のための緩和ケア
緩和ケアにおけるがん患者の痛みの治療
Treatment and care of pain in cancer patients
山室 誠
1
,
佐藤 智
1
Makoto YAMAMURO
1
1宮城県立がんセンター麻酔科
キーワード:
WHO方式癌疼痛治療法
,
モルヒネ・神経ブロック併用療法
,
痛みの治療
,
緩和ケア
Keyword:
WHO方式癌疼痛治療法
,
モルヒネ・神経ブロック併用療法
,
痛みの治療
,
緩和ケア
pp.1551-1558
発行日 1995年12月20日
Published Date 1995/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902154
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近年,がん患者の痛みの治療の重要性が再認識され,多くの医療機関で積極的にモルヒネが用いられるようになったが,それは一重にWHOの癌疼痛治療法の功績といっても言い過ぎではない.しかし,現在でも依然として痛みに苦しんでいる多くのがん患者がいる.これを改善するには,投与方法・処方量や副作用対策などモルヒネによる癌性疼痛治療法に対する実践的な知識の向上はもちろんだが,神経ブロック療法の併用や緩和ケア体制が不可欠である.したがって,がん患者の痛みの治療は,緩和ケア体制のもとで継続的かつ総合的に行われるチーム医療と考えるべきである.
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