Japanese
English
特集 外科手術と輸血—最近の動向
即時性/遅発性輸血副作用
Immediate and delayed adverse effects of blood transfusion
高橋 恒夫
1
,
関口 定美
1
Tsuneo TAKAHASHI
1
,
Sadayoshi SEKIGUCHI
1
1北海道赤十字血液センター
キーワード:
輸血副作用
,
非溶血性発熱反応
,
同種免疫
,
免疫抑制
Keyword:
輸血副作用
,
非溶血性発熱反応
,
同種免疫
,
免疫抑制
pp.1551-1557
発行日 1994年12月20日
Published Date 1994/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901731
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輸血は重要な治療手段の1つであるが,副作用と合併症を伴う危険性もある治療法である.輸血副作用を大別すると,輸血途中あるいは輸血終了1〜2時間後より出現する即時性のものと,輸血終了数日,数週間から数か月後に出現する遅発性のものがある.副作用は血液中の赤血球のみでなく,白血球,血小板,血漿蛋白が原因で生じる.発熱,蕁麻疹のような重篤ではないが日常よく経験されるものから,輸血後移植片対宿主反応やアナフィラキシー反応のような稀ではあるが重篤な副作用もある.輸血を実施するにあたっては,これらの副作用に関しての知識をもち,その予防に注意を払い,副作用が現われた時点で適切な処置を施す必要がある.
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