私の工夫—手術・処置・手順・1
胆管空腸吻合術後の吻合部狭窄,肝内結石症に対する非手術的治療法
岸 清志
1
,
河村 良寛
1
1鳥取県立中央病院外科
pp.1172
発行日 1994年9月20日
Published Date 1994/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901632
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胆管空腸吻合術後の吻合部狭窄に対する再手術は,手術そのものが困難であり,また手術後の再狭窄の頻度も決して低くはない.そこで,これらの症例に対しては種々の非観血的治療法が行われる.われわれは拡張に際して特別の器具を用いることなく単にネラトンカテーテルをステントとして一定期間留置するだけで比較的良好な結果を得ているので一連の手技を紹介する.呈示する症例は57歳,女性.受診3年前に胆管拡張症にて他院で胆管空腸吻合術を受けたが,発熱,黄疸をきたし,吻合部狭窄に続発した肝内結石症,胆管炎と診断された.
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