特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
25.ピアスなどによる耳介炎症
高山 幹子
1
,
石井 哲夫
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.66-67
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901303
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ピアス型のイヤリングは,耳垂に穴をあけ,金属性の細い管を通してイヤリングを行うものである.耳垂は耳介と異なり軟骨がなく,皮膚と結合織からなる柔らかい部分である.このため,ピアス用に穴をあける場合,医師でなくても容易にあけることができ,感染の可能性が高い.また,ピアスの金属が穴をあけた創面に接するため,経真皮的感作1)が成立してアレルギー反応が生じ,接触性皮膚炎としての耳介炎をきたすのである(図1).
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