Japanese
English
臨床報告
診断に難渋した回腸動静脈奇形の1例
A case of arteriovenous malformation of the ileum with diagnostic difficulty
白井 博之
1
,
菅沢 章
1
,
村田 陽子
1
,
浜副 隆一
1
,
貝原 信明
1
,
西川 睦彦
2
1鳥取大学医学部第1外科
2西川胃腸科医院
キーワード:
小腸出血
,
消化管動静脈奇形
Keyword:
小腸出血
,
消化管動静脈奇形
pp.1215-1218
発行日 1993年9月20日
Published Date 1993/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901253
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はじめに
消化管動静脈奇形は,長期間にわたる間欠的な下血や貧血を主訴とするまれな疾患である1).一般には血管造影や内視鏡検査,出血シンチグラフィーにより出血部位が同定される2,3,4).しかし,病巣が小さい場合や検査時に出血がおさまっている場合は,部位の同定が困難となり,外科的治療の際,切除範囲の決定に難渋することがある.今回われわれは,長期間にわたって下血をきたしながら,出血部位の同定に難渋した回腸動静脈奇形の1例を経験したので報告する.
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